トライバルラグのおはなし(TRAIBAL RUG)

手仕事が紡ぐ物語ー部族絨毯に宿る暮らしと祈り

一枚のラグにはその土地の風土や暮らし、そして祈りが織り込まれています。なかでも「部族絨毯(トライバルラグ)」と呼ばれるものには、都市で織られる整然としたペルシャ絨毯とは異なる、素朴でのびやかな美しさがあります。

それは自然とともに暮らす人々の手から生まれた、暮らしそのものの記録。織り手たちは自らの記憶や感性に従って、一目一目結んでいきます。

生活の中から生まれた美

部族絨毯は「誰かに売るため」に作られたものではありませんでした。それは家族のために、暮らしの一部として、必要に迫られて織られたもの。

子供の寝床に敷くため、祈りの時間に使うため、旅の途中で使うため。そうして織られた一枚一枚には実用と美しさが、自然に重なりあって宿っています。

お気に入りの一枚を

今、私たちの暮らしに部族絨毯が加わるとき、それはただの「インテリア」ではなく、遠い国の誰かの願いや日常を、静かに迎え入れることのように感じます。

当店にもそれぞれ物語を持った部族絨毯が並んでいます。どうぞお気に入りの一枚に出会いにいらしてください。それは暮らしにそっと寄り添い、長くともに歩んでくれる相棒になるはずです。

かくいう私もトライバルラグが好きで、眺めては楽しんでいます。相棒を見つけたらまたここでご紹介させていただきますね。